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キャパシティーオーバー

「「「うぉー」」」

ギバーの怒号”ウォークライ”が

周りの空気を振動させる


正直現実世界感がない

いつもと違う、闘気に満ちたエアルさんの表情で

今の自分との熱量の差が分かる


ギバーの戦法は、

1体のゴブリンに対し

3人1組 

1人がレザーシールドでゴブリンのこん棒を防ぎ

1人がゴブリンの脇に回り、急所をナイフで刺す

もう一人は、周囲を警戒し、少しでも違和感を見つけたら後ろに下がる


絶対に誰も死なせないギバーが生み出した戦法


防御役は、エアルさんは、攻撃役

女性のアサナさんは、後衛に回りけが人の治療

レザーシールド役は、戦闘経験がそれなりにある中堅のギバー

レオクさんだ


僕は、警戒役として組に入った


分かる、黒いオーラを纏った歪な躯体を持った獣


これが、魔物か


ギバーの背よりもさらに小さい、しかしの体付きは中年男性のそれで、

顔は、魔女のような鷲鼻に、顔中ぶつぶつができている何よりも

その瞳は、この世の全てを恨みを抱いている怨念のこもったものだ


「2時の方向に1体!完全孤立のターゲット!」


次々を出現する敵が群集を作る前に索敵し、手早く処理していく

体力を失ったゴブリンは、黒いチリになって消えていく


おおよそ2時間、10分に一体程度

恐らくエルフ側がエンカの調整している

モニタリングしながら


だとした、違和感

「エアルさん、いつもこんな感じですか?」

「…いや、いつもより出現する数が少ない」

「あっ4時方向に…2体います引きましょう」


僕は、慌てて踵を返す


「リョク危ない!」

何か後ろから飛んでくる、ヤリ?

エアルさんが僕をかばい、それの着弾点に入る


「へ?」


ゴブリンが飛び道具を使ったのは、今回が初めてらしい

投げ槍が、エアルさんの腹を貫く


「エアル?なんで?」

「大丈夫?けがはない?」

「エアルさん血が…?」

「リョクは、まだ子供、大人が子を守るに理由は、いるか?」


やめた会社の先輩がよく言ってた

「子供じゃないだから、それくらい分かれよ!何年やってんだお前は?」 


上司のセリフだ

「そんなじゃいつか、お前は、人を殺すことになるぞ」


母親

「あんたは、一生独りで生きていくことになるから」


あぁ、その通りだった。

 

ゴブリンは、こちらにやにや笑い槍を構える


どっくん! 

頭の中にババ様の声が響く

(あの小鬼の望みは、お前の苦しみの様じゃの)

どっくん

(わかっとるじゃろ、すべての望みは、叶わない事くらい)

どっくん どっくん

(わぁしは、お前に生きてほしい)


「うおおおおおおおお」


殺す!だから、エアルは、殺させない!


僕は、手を刀の形にして

渾身の力を込めゴブリンに放った


しかしその動きは止まらない、残りの一体が投げ槍を構える


が、放つ瞬間投げ槍が手から抜ける真上に上がった投げ槍は、

僕が切りつけた軌道と同じようにゴブリンの体を抜けた

急所にあたったのか、そのまま崩れ落ちる

槍を投げようとしたもう一体な何が起こったのかわからず

狼狽えている、その背後にナイフが刺される


レオクさんが素早く回り込み急所に決めた


佐伯 緑


生前の契約 「ババ様」

 ”厄災の抽出”


その、能力は自身に厄をため込み余剰分を放つ

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