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幻想奇譚

白金雨のクリスマス

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ハロウィンよりもクリスマス派です。

あのキンキラキンが良いんです。

幻想奇譚です。

ふとテレビを拝見しておりますと、定番のクリスマスソングが流れておりました。有名では御座いますが、何せ御相手は洋楽。滑らかな英語で連なった歌詞の意味を理解する事が出来ず、ただその華やかな旋律に耳を傾けるばかりで御座います。

そう思うと久方振りに都会に出て、クリスマスを感じとう御座います。去年はツリーを写真に収めたものですが、本日はイルミネーションを拝見しに参りましょう。


駅構内を出てすぐ、人通りが多い地下街に訪れますと、ハロウィンは既に過ぎ去り、辺りはクリスマスカラー一色で御座います。

天井には白金のイルミネーションが雨のように降り注ぎ、同色の球体オーナメントが波を描きながら並んでおります。其れは眩く私の視線を照らし、冬が来たことを教えて下さるのです。

そう、華やかさに心を預けておりますと、柔らかなヴァイオリンのBGMが。クラシックを思わせる様な品のある旋律が異国の冬を連想させ、ただ通りがかる人々に祝福を与えて下さいます。

此処まで来たからにはきっと何処かにツリーもあるはず。そう思うと居ても立っても居られず、辺りを散策する事に参りました。

装飾は未だに煌びやかに、BGMは緩やかに曲調を変えて、ただただ冬を連想させるばかり。けれどもこの広い構内のこと、そうそうツリーは見つかりません。

本日お目にかかれなくとも、また何処かで拝見することは叶いますでしょう。そう、曲がり角を曲がった時の事で御座います。一つの緑が私を歓迎して下さいました。

とんがり帽子の針葉樹、モミ。其れがただ一人佇んでおりました。体には天井を彩る雨と同色の電光。そしてラメ入りの球体オーナメント。雪を思わせる綿を見に纏えば、この一角の王になり得ます。

今年も終わりの冬が始まります。冬の訪れを知ったのは洋楽のクリスマスで御座います。けれども冬を感じたのはこの華やかなイルミネーションと、このツリー。今年も後わずか。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

渡が聞いたのは恐らく。

恋人達のクリスマス。ラストクリスマス。

だと思います。


これを聞かなきゃクリスマスとは言わない。

どれだけイルミネーションキンキラキンでもクリスマス来たとは言わない。

それが無いと正月に向けてただ爆走します。


という訳で今年も聞けました。最高です。


イルミネーションの光が白金の雨のような動きをしていたので、このタイトル。

そこかしこに街によって装飾が違うツリーがあるのが良いんですわ。


さて出掛けましょうかね。

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