契約結婚なので、決め事はきちんと守っていただけますか?
「お前を愛する気はない」
嫁いで早々に言われたこの言葉に、クロエは驚いた。
ろくに話したこともない相手から、いきなり無作法な言葉を投げつけられたからではない。
友人と同じ状況に陥った、そのことに驚いたのだ。
数年前に結婚したクロエの友人は、初夜の直後にこれと同じことを言われたらしかった。
友人は「ヤることヤッときながら何様だアイツ!!」と、それはもう血管が切れるんじゃないかと思うほどに怒り狂っていた。
クロエは「そうね、最低ね」と友人を宥めながらも、実はちょっと、いやかなり羨ましかった。
だって好きでもない男と結婚して、お互い探り探り、必死に良いところ探して、時には猫被って、そうしてなかば無理矢理に愛を育んで……って面倒くさくない?
それなら契約結婚と割り切って、好きになる努力も好かれる努力もすることなく、必要なことだけ取り決めて、下手に関わり合わない方が楽じゃない?
と言うのが、クロエの言い分である。
怒り狂う友人にそんなことを言えるわけもなく、さすがのクロエも心の内に留めたけれど。
友人が言うには、これから先何十年と一緒に過ごすのだから、お互い歩み寄ることが大事だと。
確かにその言い分も分からなくもない、とクロエは頷く。
クロエの考えが少数派なのであろうことは、彼女自身も分かっていた。
おまけに友人とその夫は、あんなことがありながらも今では結構仲良くやっているのだ。
愛さないと言いながら、今や愛妻家として有名になっている友人の夫。
どんな心境の変化があったのか気になるところではあるが、それは二人が歩み寄り、努力した結果なのだろう。
……で、クロエはと言うと、やはり友人のようには、なれそうにはなかった。
テーブルを挟んだ向かいのソファに座るクロエの夫、レオン。
彼は公爵家の若き当主であり、大の女性嫌いで有名だった。
現に今も足を組んでふんぞり返り、クロエのことを睨み付けている。
クロエはそんなレオンの姿を見て、彼とならお互いが望む良い関係を築けるのではないか、と期待に胸を膨らませた。
「公爵様、私も同じ気持ちです」
にっこりと、それはもうにっこりと満面の笑みを浮かべるクロエ。
そして隣に置いた鞄の中から、いそいそと紙とペンを取り出した。
それらをテーブルに置き、クロエは「さて」とレオンを見据える。
「私達の間に愛は不要です。ですが、私達は夫婦です。今後お互いが気持ち良く過ごせるよう、ある程度の取り決めは必要だと思うのですが、いかがですか?」
「……は?」
予想外の言動に、レオンはぽかんと間抜け面を晒している。
見目良く、おまけに公爵家当主という優良物件であるレオンは、これまで多くの女性から狙われ、それゆえに女嫌いを発症した。
自身を品定めするねっとりとした視線、媚びるような高い声、性的意図を持って寄せられる肢体。
レオンはうんざりしていた。
今回のクロエとの結婚は、先代公爵がレオンに家督を譲る条件の一つであった。
公爵家と、クロエの生家である伯爵家は縁が深く、事業における良きパートナーであり、両親同士はプライベートでの交流もよく行っていた。
そこで盛り上がった両親が、結婚適齢期をとうに過ぎた子供を憂いて勝手に結婚を決めちゃった、というよくあると言えばよくある流れで決まった二人の結婚。
しかし、レオンは「どうせクロエが望んだのだろう」と、勝手に勘違いしていた。
これまでの経験から、女性はみんな自分が好き、というとんでも持論ができあがっていたのだ。
そんなこんなで、愛は不要と喜色満面で言うクロエのことも、どうせ気を引く作戦だろうと考えた。
「ふんっ、良いだろう。まず始めに、俺のことを好きになるのは禁止だ」
「……はい? あぁ、いえ、分かりました。私は絶対に公爵様のことは好きになりません」
この時のクロエは、こんなにも自意識過剰なことが言えるなんてモテる人は違うな、と思っていた。
それと同時に、レオンのことは頼まれても好きになれそうにない、とも。
「他には何かありますか? 食事は各々でとる、で良いですよね?」
「もちろんだ。あとは……そうだな。無駄な会話禁止、接触禁止、無駄遣い禁止、寝室は別、屋敷内でもなるべく遭遇しないよう気を付けろ」
「承知しました。これ、あとでちゃんとした契約書にしましょうね」
レオンの要望を忘れないよう、言われたことをさらさらと記していくクロエ。
難色を示すどころかノリノリで話を進める彼女を、レオンは疑わしげな目で見ていた。
「あ、舞踏会などの公式行事では一緒に行動しますよね? 公の場では普通の夫婦を演じる、でよろしいですか?」
これを聞いて、レオンはやはりなと舌打ちをする。
どうにかこうにか抜け穴を探して、自分に接触してくる気なのだろう。
油断も隙もない、とレオンは苛立った。
「いや、会場までは一緒に行くが、その後は別行動だ」
「ですが、そうなると……」
「会場までのエスコートはすると言ってるんだ。それで十分だろう。公式行事だろうとなんだろうと、お前との接触は極力控えさせてもらう」
「……分かりました」
有無を言わさない物言いに、クロエは不満を感じながらも仕方がないと諦めた。
愛のない契約結婚。
お互いがしたくないことはできる限り譲歩し、強制しない。
関係を続けていくためにも、必要なことだ。
その後も二人は話し合いを続け、いくつかの取り決めを交わしていった。
「言うまでもないが、今夜はもちろん、今後もお前と寝室を共にすることはない」
それは、クロエとの子供を望まないということだ。
クロエとしても好きでもない男と寝ないで済むのはありがたかったが、貴族として、公爵家に嫁いだ身として、務めは果たさなければならないと思っていた。
「後継はこちらで準備する。お前が気にすることではない」
「……承知しました」
親族の中から選ぶのか、あるいは別の女性との子を望んでいるのかもしれない。
なんにせよレオンはこの件に関して、クロエと共有する気はなさそうだった。
利害の一致による契約結婚。
必要以上に干渉せず、余計なことは詮索せず。
関係を続けていくためにも、必要なことだ。
それは良いのだけれど、クロエには一つ気になることがあった。
「あの、公爵様、一つお願いがあるのですが」
お願い、という言葉にレオンは顔をしかめる。
何を強請る気なのかと警戒し、クロエを睨み付けた。
しかしクロエの願いは、レオンが考えるようなものではなく。
「お前と呼ぶの、やめていただけますか?」
「は?」
「お前と呼ぶの、やめていただけますか? 不快なので」
「……」
同じ言葉を繰り返すクロエに、レオンの顔が引きつる。
クロエは笑顔を保っているけれど、目の奥は笑っておらず、怒りがありありと伝わってきていた。
その圧に、思わずレオンはたじろいだ。
「今後はクロエとお呼びください。お前と呼ぶのはおやめくださいね。不快なので」
不快、の部分を強調したそれは、お願いではなくほとんど命令のようなものだった。
先ほどからお前お前と呼ばれるたび、クロエの中で大きくなっていった怒りの感情。
公爵様と言えど、今日からは夫婦になったのだ。
お前と呼ばれるのだけは、どうにも見過ごせなかった。
クロエは過去、お前呼びする恋人を平手打ちした経験がある程度には、お前と呼ばれることを嫌っていた。
そんなクロエの過去や心情など知らないレオンは、圧に押されつつも、はたと気付く。
コイツは俺に名前を呼んで欲しいのだな、と。
「まぁそれぐらいは良いだろう。ただし、お前……いや、クロエ嬢が俺の名前を呼ぶことは許さん」
「承知しました。では、私は引き続き公爵様とお呼びしますね」
お前呼びした瞬間、クロエの眉がピクリと反応し、レオンは慌てて訂正する。
どこにでもいる普通の令嬢に見えて、どことなく威圧的な空気を纏ったクロエは、レオンがこれまで出会った女性とはまるで違っていた。
レオンは心の隅の隅の隅で、悪くないかもしれない……なんて思っていたが、その感情には蓋をして、極めて平静を装った。
こうしてクロエとレオン、二人の契約結婚は幕を開けたのだった――。
そこから三年が経った今も、二人はこの契約結婚を続けている。
三年間、クロエは公爵夫人としての務めを立派にこなしてきた。
先代公爵夫人から仕事の引き継ぎを受け、屋敷内の管理はクロエの仕事となっている。
初めはレオンと同様、使用人達もクロエのことを警戒していたが、気付けば親し気に会話をしているし、仕事の相談もよく受けている。
レオンがこそっと何人かに話を聞いたところ、クロエはかなりハッキリとした性格のようだった。
不要なものは不要、必要なものは必要と、その判断が早く的確で、バッサバッサと仕事を捌いていく。
かと言って使用人達の気持ちを無下にすることもなく、よく話を聞いては、彼等の雇用改善に向けて動いていた。
レオンは、彼女が自分の思っていたような人間ではないことに、さすがにもう気が付いていた。
どうせいつか、媚を売ってくるに違いない。
どうせいつか、とんでもないことを強請ってくるに違いない。
どうせいつか、契約結婚なんて嫌だと言い出すに違いない。
どうせいつか、俺のことを好きだとかなんだとか言い出すに違いない。
その『どうせいつか』は、三年間一度も訪れることはなかったのだ。
クロエは当初の契約通り、無駄な会話はしないし、接触もしてこないし、無駄遣いもしないし、食事も寝室も別なままで、屋敷内でも遭遇しないよう気を配っている。
唯一、公の場で別行動することに関しては再考を求められたが、これにはレオンも納得した上で了承し、契約内容を変更している。
不仲であることを公言したところで、それは公爵家の隙となり、自分達にとって不利な状況にしかなり得なかったのだ。
一方、レオンはこの三年間で、クロエとはもう少し話をする時間があっても良いのではないか、なんて思い始めていた。
食事も、たまには一緒にとるのも悪くない。
お金に関しても、もっと使って貰ったって構わない。
三年前からは想像もつかない変わりようである。
そう言ったレオンの変化に、クロエはすぐに気が付いた。
あんなに屋敷内ですれ違わないよう気を張っていたレオンが、近頃はよく目の前に現れて、更には挨拶までしてくるのだ。
欲しいものはないかと聞いてくることだってある。
使用人達の中には、やっと二人の仲が改善するぞ、と喜んでいる者も多い。
そんなどこか浮ついた日々の中、レオンがついにクロエを呼び出した。
呼び出されたクロエは、レオンの執務室へと向かう。
三年前、契約結婚について話をしたあの部屋だ。
執務室に入れば、あの日と同じようにレオンが足を組んでソファに座っている。
クロエに向かいの席を促すと、レオンは気持ちを落ち着けるように紅茶を一口飲み込んだ。
「あー……今日、君を呼んだのは、その、契約について話をしたくてだな」
「ちょうど良かったです。私も話をしなければと思っていました」
このクロエの返答に、レオンは分かりやすく喜んだ。
クロエも同じ気持ちなのだと、そう思って。
「そ、そうか! では早速だが、契約内容を変更しようと思う」
「……一応聞きますが、どのように?」
「食事は別、無駄な会話禁止、接触禁止、無駄遣い禁止、屋敷内では極力遭遇しないように……このあたりの内容は撤廃しよう」
断られるなんて微塵も思っていない話し方に、クロエの眉がピクリと動く。
いつか見た、笑顔だけれど目が笑っていない、圧を感じる佇まい。
その圧を感じ取ったレオンは、何か気に障ることを言ってしまったのかと、途端にオロオロし始める。
この三年間でクロエに対する認識を改めたレオン。
彼はいつしか、クロエに怒られないよう、クロエの機嫌を損ねないよう、そしてクロエに嫌われないよう、そんなことを考えて行動するようになっていた。
レオン自身はまだ認めていないけれど、それはもう恋だった。
初恋だった。
「だ、駄目か?」
大の男が身体を縮め、伺うようにして上目で見つめてくる姿は、主人に叱られた大型犬のようだった。
見る人が見れば、可愛いと思うのかもしれない。
無駄に顔だけは整っているのだから。
けれど残念ながらクロエは、微塵も心を動かされてはいなかった。
「そうですね。私は逆に、契約はきちんと守っていただきたい、と伝えたかったんです」
「契約を、守る」
「はい。最近の公爵様は、契約内容を無視した行動が目立ちます。今仰った無駄な会話禁止、接触禁止、屋敷内では極力遭遇しないように、これらを最近の公爵様は守っておられませんよね?」
「それは……」
レオンは言い淀む。
自分の行動が契約違反であることは、自覚していた。
それらの契約は、レオン自身が強く望んだこと。
にも関わらず自ら反故にしてしまったのだから、クロエが怒るのも当然であった。
契約違反をした場合、違反した側の有責として離婚することができる。
しかしこれらの違反行為を注意で済ませる程度には、クロエは公爵夫人としての生活を気に入っていた。
使用人達とも仲良くなれたし、仕事自体もやりがいがあるし、義理の両親との仲も悪くない。
跡継ぎについて口を出してこないだけでも、クロエからすると素晴らしい義両親であった。
そのため、今のところクロエの中で離婚するという考えはなかった。
ここで注意をし、改善してくれればそれで良いのだ。
「だから、それらは、撤廃しようと」
「契約内容の変更は、両者合意の上で行う。これも取り決めの一つです。私は、撤廃は必要ないと思っています」
「な、何故だ!」
「何故って……別に今のままで問題ないからですけど」
レオンはこれまた分かりやすくショックを受けている。
もっと話したいと、もっと一緒にいる時間が欲しいと、そう思っていたのが自分だけだったなんて。
クロエは別に鈍いわけではないので、そう言ったレオンの気持ちにも気付いていた。
しかし気を遣うつもりは、やはり微塵もないようである。
「私達の結婚は契約結婚です。なので、決め事はきちんと守っていただけますか?」
取りつくしまもなく、キッパリと言い切るクロエ。
レオンはそのことにショックを受けながらも、暫し逡巡した。
そこで、ついに認めてしまった。
自身の恋心を。
クロエが好きだからこそ話したいと思うし、もっと近付きたいと思うし、あわよくば触れ合いたいと思う。
好きだからこそ、相手も同じ気持ちなのではと期待してしまうし、そうではないと分かって落ち込むのだ。
好きだと認めてしまえば、レオンの中で一つの可能性が煌いた。
自分の顔が良いことは公然の事実であるし、自分は公爵という立場でなおかつ仕事もできて、それはもうモテにモテまくっている。
そんな自分が好きだと言えば、喜ばない女はいないのでは?
傍から見ればその可能性は全くのゼロなのだが、初恋に浮かれるレオンは気付かない。
それゆえ負わずに済んだ傷を、自ら進んで負ってしまう結果となるのだった。
「俺は……どうやらお前のことが好きみたいだ」
「お前って呼ぶなって言いましたよね?」
「あっ、す、すまない、君、君のことが好きみたいで」
俺が告白すれば落ちない女はいない、なんて自信に満ちた考えから、つい持ち前の傲慢さが顔を出す。
そのせいで人生初の告白は、なんとも情けなく、格好悪いものとなってしまった。
しょんぼりと落ち込むレオンを見れば、可哀想にと同情し、慰めてくれる女性はきっと沢山いる。
けれどそんな顔に絆されるクロエではない。
「これも契約の中に含まれていますが、私が公爵様を好きになることはありません。そもそもそれを望んだのは公爵様ですよ」
「そ、それも撤廃する!」
「いいえ、必要ありません。まぁ撤廃しようとどうしようと、私が公爵様を好きになることはありませんが」
バッサバッサと切り捨てるクロエに、レオンはもはや涙目である。
「……これまでのことは謝る。俺が間違っていた。君が好きなんだ。こんな気持ちは初めてなんだ」
「あのですね、大層おモテになる公爵様なら分かると思いますが」
ここで一度、言葉を区切り、クロエはレオンをひたと見つめる。
目が合い、そこに一切の好意がないことに気付いたレオンは、何を言われるのかと怯えてしまう。
尻尾が生えていたならば、きっと股の間にしまっていたことだろう。
「好きでもない人間から好意を押し付けられるのって、気持ち悪いだけですよ」
「っ!!」
この言葉にレオンは非常に傷付いた。
クロエの言うことが分かるからこそ、より傷付いた。
これまで数多の女性に言い寄られ、その度にレオンは苛立ち、不快な思いをしてきた。
あの時の女性と同じことを、自分がしている。
そしてクロエに、あの時の自分と同じ思いをさせている。
ただただショックで、申し訳なくて、恥ずかしかった。
レオンは項垂れ、これ以上はもう何も言えなかった。
かろうじて「すまなかった」とだけ伝え、この日の話し合いは終了したのだった。
「俺は、どうすれば……」
クロエが退出した後も、レオンは意気消沈したままだ。
実はずっと横にいたレオンの側近は、そんな主人の姿を見て哀れに思う。
クロエとレオンの契約結婚は、一部の使用人にも共有されており、側近である彼もそのうちの一人だ。
幼い頃より一緒に育った彼は、レオンの幼馴染でもある。
長年一緒にいたからか、レオンの気持ちには当人が自覚するよりもずっと前から気付いていた。
幼馴染の初めての恋。
苦労してきたのを知っているぶん、どうにか実って欲しいと思う。
これまで女性から襲われかけたり、レオンを巡る女性達の争いに巻き込まれたりと、女性関係は散々だったのだから。
「とりあえず、一つずつ進めて行ったらどうです?」
「一つずつ?」
「一気に契約内容を変えるのではなくて、一つずつ……そうですね、まずは食事の件について交渉してみては? 週に一度、食事を一緒にとってもらうとか」
「そうか、そうだな! 早速それで交渉してこよう!」
みるみる元気を取り戻したレオンは、すぐさまクロエの後を追う。
その後ろ姿を見て、飼い主を追いかける犬みたいだな、と側近は思うのだった。
交渉の結果は……言わずもがな、惨敗である。
嫌です、と一刀両断されたレオンは、その場に崩れ落ち、嘆き悲しんだ。
その後もレオンは落ち込んだり、かと思えば希望をみつけて喜んだりと、クロエに振り回され続けることとなる。
好きな相手には意外と小心者なレオンと、誰が相手であろうとハッキリものを言うクロエ。
二人の結婚生活は、まだまだ始まったばかりなのだ。
……一つ言うならば、クロエはこれまでろくな男と付き合ってこなかったのだが、その中だとレオンが一番マシかも、ぐらいには思っていた。
なのでいつかレオンの初恋が実ることも、なきにしもあらず、かもしれない。
副題は 〜俺様公爵がわんこ公爵になりました〜 です。
この後、ついにクロエが絆されるのか、絆されずに断固拒否し続けるのか。
皆様のお好きなように想像していただければと思いつつ……
ここまで読んでいただきありがとうございました!