坂だらけの海
シャチが泳いでいた。
「なんか怖いね」
女が言った。
僕はかぼちゃプリンを食べていた。
「街までどのくらい?」
「あと3キロ」
運転手はそう言った。
海岸沿いは寒くてだめだ。
街は寂れていた。
「誰かに仕事を紹介してもらおうよ」
僕は働きたくなかった。
ゴブリンが子どもたちに殴られていた。
「50ペロンで許してやってくれ」
ゴブリンは礼を言って逃げて行った。
「もったいないよ」
女に怒られた。
仕事は見つかった。
森でモンスター退治だ。
翌朝、森へ行った。
そこで昨日のゴブリンに会った。
僕は集団リンチされた。
命乞いしてなんとか街に帰って来た。
女はもういなかった。
僕は酒場でアルバイトを始めた。