一人目 kayakoさま
kayakoさまとは長い付き合いになります。
と言っても半年くらいですが。
たらこがなろうへ来て少しして、偶然kayakoさまの作品を見つけたのです。
トップページの更新された小説一覧に乗っていた連載作品が目に留まったんですね。
その時は確か、まだ3話までしかなかったです。
3話ならさらっと読めそうだなと思って、軽い気持ちで読み始めました。
そしたら……度肝を抜かれました。
あまりにクオリティが高くて。
こう言ったら失礼かもしれませんが、kayakoさまは当時まだあまり有名でなくほぼ無名。
しかし、作品のクオリティの高さから、この人は間違いなくただ者ではないと思いました。
読ませていただいた作品はこちら。
解雇寸前だけど、推しに補佐されながら立ち直ります! n0065hd
この作品は現代日本に召喚した異世界人にPerformance Improvement Program(業務改善プログラム)の仕事を任せると言うちょっと変わった設定のお話。
主人公の葉子は担当となった悠季と共に、業務改善に励んでいく――
設定はファンタジー要素強めなきもしますが、内容はかなり現実的。
仕事でのトラブルや悩み、そしてパワハラ・モラハラ。
キャラクターが抱えている問題は切実です。
展開にもリアリティがあって、主人公に対してパワハラ・モラハラしたキャラクターを撃退する展開があるのですが、過度にざまぁすることなく現実的な着地点にたどり着くのも作品の魅力の一つだと思っています。
この作品の一番の特徴は、やはり「推し」でしょうか。
タイトルにもある通り、主人公は「推し」の力を借りて立ち直っていきます。
んで、その推しなんですが……ちょっと変わった属性を持っているんですよ。
その属性と言うのが「不遇」です。
要は作品の中で扱いや待遇が悪いキャラクターのことですね。
皆様もゲームやアニメや小説に触れる中で、何故か扱いの悪いキャラクターを見かけたことはないでしょうか?
特にゲームでは、極端に使えるキャラと使えないキャラの差が激しかったりして、あまり使われないキャラクターが出てきたりします。
主人公の葉子が推しているのは、そう言った不遇キャラでした。
なんで使いにくいキャラを推すの?
その疑問については本編を読んでいただくとして、個人的なことを言わせてもらいますと、たらこはクッソ共感しました。
使いにくいキャラを無理やり使うんじゃなくて、そのキャラのことを好きになっちゃうんですよ。
だから特に目をかけて大切に育てるというか……。
ファイアーエムブレムとかオウガバトルとかやったことある人の中には、理解してくれる人もいるんじゃないでしょうか。
かいおし! は不遇とされたキャラを推す葉子が、その推しの力を借りて成長していく物語です。
職場で業務に順応できていない葉子ですが、少しずつ成長して変わっていきます。
実は葉子の推しであるそのパートナーも……っと、これ以上はネタバレになりますね。
よろしければ是非とも本編をお読みになっていただければと思います。
んまぁ、熱く語っておススメしまくったわけですが……実は「かいおし!」には問題が一つ。
2022/3月現在、かいおし! は5章まで投稿されていますが、1・2・3章は上記で述べたような、職場でのトラブルを解決するお話です。
どちらかと言うと日常的なストーリーですね。
でも……4章だけはちょっとノリが違いましてね。
ここだけ劇場版というか、戦闘シーンが沢山あるんですよ。
んで、当然敵と戦うことになるわけですが、キャラクターがボロッボロになります。
ええ、それはもう徹底的にボロッボロに。
大げさでも何でもなく「そこまでやるの⁉」って思うくらいに。
キャラクターが傷つくのは見ていて苦しい。
そのように感じる人も多いでしょう。
では、どうしてそのような作品をお勧めするのか。
全てはkayakoさまの書かれたエッセイに答えがあります。
リョナなるものについて(※苦手なかた注意)n7577hd
こちらはkayakoさまがご自身の志向をこと個細かに語ったエッセイです。
ちょっと敬遠されるタイトルかもしれませんが、割とまともな内容(おい!)ですので、もしかしたら共感できるかもしれません。
たらこは完全同意でしたね。
と言うのも、どんな困難にも負けずに抗うキャラクターの姿に魅力を感じるというエッセイだからです(多分そうだと思う!)
なのでキャラクターが強敵に立ち向かって辛勝する展開が好きなたらこにとって、kayakoさまの作品は垂涎ものなんですよね。
このエッセイに共感できる人であれば、かいおし!はもちろん、他の作品も楽しめると思うので、まずはこちらからお読みいただくといいかもしれません。
あと……他に数作品紹介させていただきたいと思います。
〇私が同ジャンルの人間と話をしなくなった理由。n4567hi
二次創作の界隈って色々と大変なんだなぁと思う作品。
高校入学を期に入部した漫研。
文化祭で理不尽な言葉を投げかけられ、二次創作の世界そのものに強い抵抗を覚える主人公。
とまぁ……割と重めの話ですが、最後にはちゃんと救いが用意されていて読後感は良いですよ。
ヒューマンドラマが好きな人におすすめした作品ですね。
〇桜吹雪の交差点で n7296hi
ラジオ大賞の参加作品ですね。
さくっと読めるのでお勧めです。
1000文字で上手くまとまった芸術のような短編小説。
安心して読める内容なので是非。