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大人は不安が無くなることはない。アリは宇宙を知らないし、ヒトは宇宙の外側を知らない。

作者: 青緑 灰

いろいろな事を知るにつれて、この世界が危険で満ちていることに気がつく。


病気、事故、犯罪、災害。


安心はどこにもない。


努力も報われるか分からず、どれだけしても足りない。人はこの世界でそこまで強く大きい存在じゃない。



苦しい。怖い。納得できない。今すぐやめたい。それでもこの不安を生きている。


自分じゃどうにもできない。それを抱えて今を生きている。




子供の頃は、この世界がここまで変な場所だとは思っていなかった。


もっとイイ場所だと思っていた。


裏切られた。


そして人が誰も悪くないかもしれないなんて、気付きたくなかった。

誰も望んで産まれていない。


両親も祖父母も、先祖の誰も。


……でもおそらくこれでもまだ足りない。


この世界を正確に理解していない。


百年と少しじゃ足りなすぎる。


どんな天才も、この世界を正確に理解できていない。


アリは宇宙を知らないし、ヒトは宇宙の外側を知らない。


この世界がどこまであるのか理解出来ない。


この世界がどこまで広いのか理解出来ない。


怖すぎる。ヒトはまだこの世界のことをほとんど理解できていないのかも知れない。


怖い。怖い。苦しい。助けて欲しい。でも常に自分を守ってくれる存在なんていない。


嘘は優しい。


自分がこの世界で生きるために、必要だ。


でもヒトはアリにはない脳を持っているはず。ヒトの脳はどこまで理解出来るのだろう。


ヒトを恨んでも苦しくなるだけ。


どこまでいっても、自分はヒトだから。


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