愛を知らない夢見姫、孤独な自分に別れを告げます。〜急な溺愛は困ります。ずっとおひとりでしたので〜

「これってもしかして借金……なのでは？」

三年より前の記憶がないアイリス。

彼女はずっと人と関わらず孤独に山の中に籠り、山とそこで暮らしている生き物を守って平和に暮らしていた。はずなのに！

魔法の師匠・カールの借金（お酒の割合大）を背負うことになってしまう。

借金返済の為に学びながら魔法で人々の依頼をこなし、対価を得ることができる王立魔法学園へ編入することになり、依頼をこなして借金を返済しながらも学業に勤しむ毎日。

学園では寮に入ることになるが、同じ寮に女子はいなくて……！？

それだけではない。

「俺の恋人になってくれないか」
「………………………………………………………………………………はい？」

初対面でいきなり告白してくる変人・フリードも現れて……？
変な人かと思えば優しい目でアイリスを見守るフリード。
しかしこの変人紳士・フリードはよく夢に出てくるアイリスの命を奪い、悲しい顔で世界を滅ぼす青年によく似ていた。

個性豊かな寮のチームメイトを振り回し、振り回される毎日の中で、様々な感情がアイリスに向けられる。

それは恋心か。友愛か。それとも？

人との関わりがなかったアイリスは戸惑いながらも少しずつ人からの優しさ、あたたかさを受け入れていく。

これは三年より前の記憶が無く孤独だった少女が、様々な『愛』に触れあう物語。