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68.女子高生(おっさん)と女子達Ⅴ-③


〈放課後 アシュナの部屋〉


「ん……アシュナっ……そこはっ……」


 自室にて、普段は強気で毒舌を吐くツンな部分を見せながらも……明るく前向きで料理上手という女の子な一面も時折垣間見せる【姫廻(ひめぐり)陽女(ひめ)】のいい匂いがする吐息が、波打ち際に寄せては産まれる波の白泡の様に儚くも吐き出されては消えていく。


「んんっ……はぁっ……」


 よく漫画やアニメでえっちなシーンと見せかけて実は別の事をやっている表現方法があるが、現在この部屋ではマジにえっちな事が行われている。

 普段は女バス部のエースとして、凛とした男らしい姿を見せているヒメが……ワイシャツをはだけさせ、下着を上にずらし、太ももを(あらわ)にして身体を俺に預けて胸を揉まれているのだ。

 

 バスケで程よく引き締められた肉体美には、確かに手のひらで包み込める程の控えめな双丘が存在している。揉むというよりかは撫でるが表現としては的確だろう、しかし、そんな事は些事と言わんばかりに全身からいい匂いが漂っているし唇とか色んな箇所が桃色クローバーZだし──


「………ね、ねぇアシュナ……なんで……腰引いてるの……? その体勢辛くない……?」


 ──おっさんは、もう精神の限界であった。

 セクハラにならないように身体を『く』の字にして心のおち○ち○を当てないように配慮する体勢も辛いが何よりも理性を保つのに必死だった。

 こんなのもうYES NOマクラで言ったら完全にYESなわけで、つまりヒメはおっさんにそーゆー事をされてもいい状態なわけで、しかし哀しき哉──童貞は銭湯の女子大生で喪失したが(注※していません)経験不足は否めないし、これ以上踏み込んでいいのかビビっているわけであります。


 しかし、いくら現世では女子高生とは言え……精神は40近いおっさん。ここは自分がリードしてあげねばなるまい、といっぱしになけなしの勇気と見栄を振り絞る。今こそ40年間、ネットで得た知識による脳内(イメージ)トレーニングの成果を見せる時だ。


 俺は更にわきの下や鎖骨を撫で、全身をマッサージしまくる。


「んんっ! アっ……アシュナっ……!?」

「ヒメ、胸を大きくさせたいなら……単純に揉むだけじゃだめだよ……? リンパの流れを良くして気持ち良くしてからじゃないと……大丈夫、皆さんやってる事ですから」

「そ……そうなの……? ……わかったっ……んんっ……」

 

 ヒメは更に悶えながら顔を紅潮させていく。身体が小刻みに震えている。

 手で口を押さえ、必死に何かを我慢している様子だったが……やがて抑えきれなくなったのか──


「アシュナっ……も、もうダメっ……アシュナっ」

「………え? んむっ……!?」


 ──と瞳を潤ませて、俺の首に腕を回して強引に頭を下げ、お互いの唇が重なるように引き寄せた。

 間違いなくリンパ効果だ、リンパって凄い。


                   〈続く〉

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