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おっけも!  作者: 人参みかん
1章-学校編-
7/11

まったり休み?

 色々あった体育祭の数日後、三連休があった。

 僕が会社で働いている時とかは、三連休のうち2日も仕事行くことがほとんどだった。

 当然、七緒も休み。そしてこの三日間は葵も休みらしい。そう、みんな休みの日。

 つまり。三人でまったり休日だ〜!

 

 まずは・・・

 三人でショッピングモールに行くことになった。

 ただ行くだけじゃ無い。今日はタマも一緒なんだ!

 そう、いつものお姉さん形態でね。

『ほう。ここがゆうの言っていた「しょっぴんぐもーる」というやつなのじゃな!大きくて、凄いな。昔はな、こんな無かったから新鮮なのじゃ!』

 むかし?そういや、タマは何歳くらいなのだろか。少し気になるな・・・

 まぁ、とりあえず楽しそうで良かった。

「せっかくだし、タマの服も買おっか!」

『嬉しいのじゃ!』

 歩きながら最初の服屋のところまで来た。

 女性服屋か、なんか犯罪の香りがするぞ。

 だが、仕方ない。ここで服を買わなければ。

『こんな服とか、ええんちゃうの?』

 ん、誰の声だ?

「狐。突然どうしたの?」

 あ、狐か!七緒はもう分かるんだ。

 それにしてもこの狐、なんで今更出てくるんだろ。


『名乗り遅れたのだが、俺様の名前は九尾だ。よろしくな。前は悪かったよ。今日はただ、お前らと一緒に楽しみたいだけだよ。」

 

 なんだこいつ、結構可愛いじゃないか。

 そういや、こいつもタマみたいに人の姿になれるんだろうか?

 なれるのだったら、なって欲しい。だって、狐のままだと怪しいからな。

『なれるぞ、ほれ。どうや、俺のこの姿は。』

 えっ。心読まれた!

 それはそうと、結構いい見た目をしている。タマみたいに女の人じゃなく、男子になった。狐耳が生えている、可愛いショタって感じだ。

「おまえ、案外可愛いな。」

『ふ、ふん!別に嬉しかなんかねぇからな!』

 属性盛り盛りじゃねぇか。

 それなら、狐の服も買わないとだ。それにタマの服も。たくさん買わないと。

 

 まずは、今いる女性服屋で、タマ、七緒、僕の服を買わなきゃだ。

 見てみるとお洒落な服が沢山あって、楽しい。女性がよく服屋に居る理由が分かってきた。

「楽しい?タマ。」

『楽しいぞ、ゆう!昔は無かった着物が沢山あるのじゃ!もっと見たいのじゃ!』

 タマ、洋服と着物を勘違いしちゃってる。

 それは、それで可愛いからヨシ!

 というか、また昔って言ってたけど・・・まぁいっか。

 その後は、何事も無く買い物が終わった・・・・・・・・・

 はずだったが、突然に道案内を頼まれた。

 とても唯ならぬ殺気を放っている人に頼まれた。というか人間か、この人?

 タマもなんか驚いてる。狐も。そのくらい。

「あの〜、すいまへん。この茶屋はどこにあるんですか?」

「こ、ここですか?これは、(以下略)」

「ありがとうな〜。やけど、一人やとまた分からなくなるから着いて来てくれ。」

 (どうしようタマ、付いて行っていいのかな?!)

『ゆう。とりあえず言われた通りにするのじゃ。まずは、落ち着くのじゃ。』

 

 数十分後


「つ、着きました。ここが、探してた場所です。」

「ありがとうな。あ、そうや。お前、名前はなんて言うんじゃ?」

「ね、猫田優里です…。」

「わしは、神だ。覚えておいてくれ」

 か、神?

 「せっかくやし、お前らに着いてっても良いかな?ひとりやと寂しいし、ちょうど良いとおもってな。どうやろうか?」

「は、はい・・・」

「良かった、なら着いていくぞ。」

 ということで、この人も着いてくることになった。

 なんと、七緒もこの殺気を感じ取っているようだ。

 だが、葵はそれを感じ取って無い様に見える。

 そのままこの人と歩いたが、全く会話が出来ない。

 妙に緊張してしまう。まるで、神社でお参りしてる時みたいな感覚がする。

 そういえば、さっき自分の事を神って言ってたが、どういう事なんだろうか?聞いてみよう。

「さっき自分のこと神って言ってたけど、どういうことなんですか?」

「ん?驚かせてしもうたか。言葉の通り、わしは神じゃぞ。神社から来たのだぞ。」

 本当に神?じゃあ、僕にかかった術も分かるのか?

「神さん。僕に違和感ない?」

「そうじゃな・・・まず、お前男じゃろう。そして若くもなっておる。元は、30歳くらいじゃろう。それに獣化もしてあるな。」

 全部バレてるだと・・・?!

「あ〜。今日来た理由がそれなんじゃよ。お前さんにかかった術を確認しに来たんじゃよ。という事で、来い猫又!」

『ギクっ!ひゅーひゅー。』

「しらばっくれても無駄じゃぞ。お前も分かってるじゃろうが、今はこの術を完全には解けないんじゃ。まぁ、主人に恩返しをしたい気持ちはとても分かるんじゃが、これだと主人が大変じゃろう。」

『わ、分かったのじゃ。ごめんなのじゃ、ゆう。』

「いやいや、大丈夫だよ。それどころか、この体になってから、沢山友達出来たし、葵と七緒といられる事多くなったし。それに、タマと一緒に暮らせてるから幸せだよ。」

『ゆ、ゆう〜!ありがとうなのじゃ!これからもよろしくなのじゃぁ〜。』ナデナデ。

可愛いな・・・

「これじゃと、心配する必要がなかったな。今日は一緒に店を回るが、また困った事あったらよぶのじゃぞ。分かったか。」

「はい。」

これにて、波乱万丈な休日が終わった。

 

 

 

 



 

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