表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/763

第17話 商売の成算

今作の最初の投稿から24時間たちました。


ブックマーク、ポイントのますますのご支援ありがとうございます。

寒気団が去るまで楽しんで書き続けたいと思います。

特製の冒険者靴が有用なことはわかった。

しかし製造費が高い。駆け出しの冒険者びんぼうにんには金が出せない。


というのが、サラの指摘する問題だ。

 

だが、製造費を安く抑える方策あてはある。


「そうなの?」


「ああ」


この世界では、靴は完全なオーダーメイドだ。

靴職人に注文し、木型を削って作り、足が痛ければ調整する。

 

しかし、その靴には左右の区別がないし、アーチもなければヒールもない。

靴紐穴もなければ、インソールという概念もない。


現代の靴を再現した俺の靴に比べると、圧倒的に部品が足りないのだ。

専門の靴職人を育成しようと思えば、10年でも足りない。


だから、靴の型を起こして標準サイズの部品を、何人かの革職人にバラバラに発注する。


組み立てについても、専門の靴職人を割り当てる。

この靴職人は、囲い込む必要がある。


部品での発注と組み立て。

元の世界で言う、マニュファクチャリングだ。


生産性を高くすると同時に、製造の秘密が守れる。


そして、数を作れば安く作れる。

製造業の偉大なところだ。


今の俺には、それぐらいは手配できる資産かね手段つてがある。


簡単に原価計算をしたところ、年間で100足売れれば、靴の単価を大銅貨1枚に抑えられる目途が立っている。


靴職人ギルドとの交渉は厄介だが、冒険者の専用靴とするならば出る数は知れている。


奴らが靴の異常さに気が付かないうちに、契約を結んでしまえばよい。


このあたりまでの計画と説明を聞いて、サラは目を丸くしていた。


「あんた、ほんとになんなの?靴職人だったの?商人だったの?でも剣士よね。冒険者だし」


元の世界でコンサルをしていたときも、何の商売してんの?とは、よく言われたものだったが、久しぶりにそれを思い出してかすかに笑った。


経験上、そう言われるときは商売が上手くハマるときだ。


この商売ビジネスは、行けそうだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一二三書房様 庭に穴が出来た 特設ページです https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891998769  バナーは書籍の特設サイトです 

i252242/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ
OSZAR »