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リアル異世界転移 お約束のチートはないんかい!  作者: 木浦木ロロ
ここは異世界?
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土鍋を作ろうと粘土掘りに行ったら、第1村人を発見した⑤

オレは、手早く焚き火用に取って置いた枝から手頃なものを1本取り、その辺に転がっている平べったい石を手に取った。


それからいったんそれらを大石の上に置き、森の中に入ってすぐの場所にあった材料を()りに行った。


まず、オレはいつものように縄のように太い(つる)を数本を()って回った。次に、今回はマスクも作るとあって、その通し紐用に朝顔の(つる)のような非常に細い(つる)も数本集めた。最後にバックパックの内袋用とマスク用にバナナの葉を何枚か採った。もちろん、虫が付いてないかパタパタ振ることも忘れない。


迷子紐とバックパックは既に手慣れており、オレはそれらを手早く作った。


マスクも以外と簡単で、オレの鼻から口を覆うぐらいの大きさ、まぁ、顔半分かな、それぐらいにバナナの葉を石ナイフで切って、四角(よすみ)に小さい穴を開けて、それぞれの穴に細い(つる)を通した。もちろん、葉も紐も切れないように二重化することを忘れない。マスクの左右それぞれで、上下になる紐をオレの顔から耳の長さになるように結べば完成だ。


このマスクはもちろん、バーリー救出時の必須アイテムなので、失くさないように注意する。もっともオレはこの後バーリーを救出してから、粘土の採取に出掛けるつもりだから、失くすことはないと思う。


さて、問題は石鍬(いしぐわ)だ。平成~令和生まれで、都会育ちの人は(くわ)を見たことがない人もいるだろう。(くわ)とは、長い()の先に土を(たがや)すために、平べったい鉄の刃がついた農具の一種だ。オレはばあちゃん家でいろんな農具を見たことがあるからな。まぁ、使い方が分からない物もたくさんあったが、ばあちゃんが畑を耕している姿は遠目ながら見たことがあるんだ。


さてこの石鍬(いしぐわ)、オレがこの異世界に来て真っ先に作ろうとした、石斧(いしおの)、鈍器を作る前のな、その石斧よりも作ることが厄介(やっかい)代物(しろもの)だ。()に取り付ける角度が、()に対してほぼ直角だからだ。(くわ)を地面に振り下ろして、その先にある刃でかきむしるような感じだ。


どうやって固定すっかなー。(ひらめ)きスキル発動!


オレは枝をもう一本手に取った。できるだけ枝の切り口、まあ切断面だな、幹に付いていた面、それが平らなものを選んで。それからオレは石ナイフを取り出し、その枝の切り口の真ん中横一本に深い切り込みを入れた。結構太めに。


この切り込みに先ほどの枝がT字になるように()め込んだ。どちらの枝もそこそこ太さはあるからキッチリは()まらない。()め込んだ方がコロコロ動かないようにするためだけのものだ。そしてこのT字の状態を維持させたままで、(つる)でグルグル、時には✕(ばつじ)にクロスさせるように巻いて固定した。


そう、このT字の一の字の部分に石鍬(いしぐわ)の刃となる平らな石を巻き付けようという算段だ。


オレはまず、石鍬(いしぐわ)の刃となる平らな石を地面に置いた。この石は平べったい長方形をしているんだが、それに今作ったT字の()の一の字の部分をあてがい、その状態で、時々刃となる石を持ち上げながら柄に(つる)を巻いていった。


カツッ。


オレは試しに近くの腐葉土を掘ってみたら、さっきオレが手で掘れなかった固い部分も少しは掘れた。少しだ。やっぱりそれ以上に固い地盤は無理のようだ。だが、オレの素手に比べたらはるかにマシだ。オレの手もこれ以上、(いた)めることはないだろうし。


そこまで作ると、結構な明るさになってきた。


オレは新しく作ったバックバックの中に迷子紐を入れると、マスクを付けた。それから石鍬(いしぐわ)と石槍を手に取り、まずはバーリーの元へと向かった。

【作者より】

ほぼ一発書きで投稿しているので、誤字脱字、変な文章があったらすみません。


【更新履歴】

2021.8.27 Fri. 10:32 初投稿

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