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リアル異世界転移 お約束のチートはないんかい!  作者: 木浦木ロロ
ここは異世界?
51/1027

真夜中の襲撃者①

とても短いです。

オレは夜になってまだ1時間も経っていないのに、昨日今日の肉体的、精神的な疲労がMAXだったんだろう、あっという間に眠りに落ちた、んだが・・・。


い、痛い・・・。


皆さんは、固い地面やコンクリートの上で、寝袋無しに寝たことがあるだろうか?


参考までに教えてしんぜよう!


めっちゃくちゃ背中が痛いから!


オレは最近じゃあ、そうでもなかったが、若い頃は仲間たちと休みを合わせてあちこちキャンプに出掛けたもんだ。そんなオレたちのキャンプは近代的・先進的だった。ネットや雑誌で有名どころや流行りのキャンプグッズを買っては、お古をブック・オフだったり、メルカリだったりで売ったりをやり、常に真新しい、性能に(すぐ)れたキャンピング・グッズを使っていた。


オレの友人の一人は、キャンプの趣味が(こう)じて、1000万以上はするだろうキャンピングカーまで買うほどだった。まぁ、オレや他の友人たちは彼のおかげで快適なキャンピング・ライフを過ごせたがな。


そんなオレやオレの友人たちは、ワイルドライフを送っていたつもりだった。だが、ここにきてオレは、いかにそれが全くワイルドじゃなかったかを思い知ったのだ。それも当然だろう。ふっくらとした寝袋に(くる)まれて、完全に虫を遮断するテントに守られるようなキャンプだったんだ。直接地べたに寝るようなことはなかったのだから。


オレは今地べたに眠っているわけじゃないが、腐葉土で柔らかい地べたで寝たのならこれほど背中は痛くはならなかっただろう。だが、虫がわんさかいるであろう腐葉土の上ではとてもじゃないが寝ることなど出来ない。ヒルがいるかもしれないし、毒を持った虫がいるかもしれないからだ。


もちろん、こうした木の上にだって危険な虫がいるかもしれない。腐葉土よりはだいぶマシってだけの話だ。


オレは疲労から眠りに落ちるものの、体の痛みに耐えきれず、何度も眠りから引き上げられては、体の向きを変えてまた眠りにつくということを繰り返していた。


そのせいだろう。通常なら深い眠りに落ちて朝まで微動(びどう)だにしないオレなのに、今日のオレは浅い眠りを繰り返していた。


だが、この異世界ではそれが(こう)(そう)した。予期していない襲撃者の気配に瞬時に察知することが出来たのだから。

【作者より】


【更新履歴】

2021.8.25 Wed. 22:39 初投稿

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